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リモートワークでの労働時間を客観的データで把握し管理に役立てる(Creww株式会社様の事例)

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2020-11-27

Creww株式会社

従業員数:約30名

事業概要:国内最大級のオープンイノベーションプラットフォームの運営。クラウド型オープンイノベーション支援サービスの提供・アクセラレータープログラムの提供等。

働き方改革法案の改正及び事業拡大に伴い勤怠管理方法の見直しを検討していたCreww株式会社様。労働時間を客観的に記録するツールとしてラクローを導入いただきました。今回はコーポレート部門の責任者で取締役である高橋様と労務に携わっている岸様にインタビューしました。

ーー会社と事業の紹介をお願いします。

岸様:弊社はスタートアップ企業約5200社が登録する国内でもトップクラスのオープンイノベーションプラットフォームを運営しています。

スタートアップの成長と企業の新規事業の創出を目的としたアクセラレータープログラムを提供しており、「Creww Growth」というクラウド型のオープンイノベーション支援サービスをメインに展開しています。

Creww株式会社

ーーお二人の役割を教えてください。

高橋様:コーポレート部門の責任者です。経理・法務・労務・内部統制・広報など多岐にわたる部署になります。

岸様:私は法務・労務等を中心にコーポレート部門全般に携わっています。

ーー社員の皆様はどのような働き方をしているのでしょうか?

高橋様:コロナの影響で多くの企業がリモートワークを導入する以前からリモートワークを推奨しています。

岸様:労働時間制度としてはフレックス制と裁量労働制を導入しています。

ーーどちらも自由度の高い労働時間制度ですね。

岸様:そうですね。もともとCrewwは時間より成果、アウトプットを重視した働き方を目指していましたので、改めて勤怠管理を見直すにあたりこの2つの制度を採用しました。

Creww株式会社 高橋様
Creww株式会社 高橋様

法改正により労働時間管理の重要性が高まる

ーーラクローの導入前に持っていた労働時間管理の課題について教えてください。

岸様:ラクロー導入前は打刻をベースとした自己申告の勤怠管理システムを使っていました。内部管理体制の強化・事業拡大をしていく過程の中で、客観的な労働時間の記録が必要なこともあり、自己申告だけでは足りないという課題感がありました。客観的な労働時間の記録が取れるツールを探し始めたのがラクロー導入の経緯になります。

ーー客観的な形で労働時間を管理した方がよいと外部の方から指摘があったのでしょうか?

岸様:いえ、元々私自身前職で人事・労務の経験がありましたので、働き方改革が始まっていることや残業時間管理など踏まえ、勤怠管理の見直しの必要性を感じていました。

ーーラクローの導入を決めたポイントは?

高橋様:厚生労働省という公の機関に適法性を認めてもらっているというお墨付きをもらっていたことですね。

岸様:私はやはりPCのログを使って客観的記録を取れる仕組みがポイントでした。後は人事労務freeeと連携していてラクローのデータをそのままインポートできるという点が重要でした。

Creww株式会社 岸様
Creww株式会社 岸様

管理側が工数カテゴリーを作成することで分析しやすく

ーー実際にラクローが稼動するまでのフローや期間について教えてください。

岸様:まず管理部門内でトライアルをしました。PCでログやSlack等との連携を確認しながら最終決定しました。後は社内用に資料を作成し、労働時間制度の変更なども含め従業員への説明会を開きました。

ーー社員の方の反応はいかがでしたか?

岸様:システムが変更になったことにより、承認フローや労働時間の修正の仕方が変わったためメンバーは多少の戸惑いはあったようですが、大きな抵抗はなかったです。

ーーラクローを操作した印象はどうでしたか?

岸様:インターフェースとしてはすごく軽い・シンプルという印象を持ちました。

高橋様:UIはすごくシンプルで分かりやすかったですが懸念点もありました。

PCのログの可視化ができ、それを労働時間にするので仕方ない部分ですが、業務外でPCを使用している時間も発生してしまうところですね。

ーーなるほどプライベートや自己研鑽でPCを使っている場合があるのですね。工数管理もお使いいただいていると思いますがそちらはいかがでしょうか?

高橋様:工数管理機能は管理側でカテゴリーを作って「何に何時間使ったか」を配分してもらっています。例えば、人によってはミーティングは主な仕事じゃないので「その他」にいれてしまうとします。ですが、営業サイドだと商談の一部と捉え「商談」にいれたりしてしまいがちです。なので管理側で「ミーティング」というカテゴリーを作成することにより分析しやすくなるよう工夫しました。

BIツール等の分析機能に取り組んでもらいたい

ーー今取り組まれている人事・労務面での取り組み、今後力を注ぎたいこと等ありますか?

高橋様:ラクローの情報を使ってもっと勤怠管理をしていきたいと考えています。今、週1でラクローのPCログを見ながら稼働時間が超えそうな社員に対しコミュニケーションをとるようにしています。

ーー具体的にはどのようなコミュニケーションをするのでしょうか?

高橋様:PCのON・OFFをきちんとしているか、現在の業務量が適正なのかどうかなどをヒアリングしています。

なのでこれは要望ですが、是非ラクローにBIツール機能を実装していただきたいなと思っています。

ーー確かにラクローには現在分析に使えるダッシュボードのようなものがないですね。

岸様:有給休暇や単月100時間のアラートなどの機能はラクローにもありますが、より見やすい形で抽出できる機能があれば非常に使い勝手がよくなると思っています。

ーーなるほど。貴重なご意見を活かし今後の参考にしたいと思います。本日はお時間いただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。