事業成長をサポートするデザイン会社の勤怠管理方法 -PCログ・Slack・Gsuite連携で効率化-(株式会社root様の事例)
- 勤怠管理サービス変更
- 在宅勤務
- コンサルティング・デザイン
株式会社root
従業員数:約10名
事業概要:事業の成長に貢献するデザインワークを実施するため、クライアント企業のデザインパートナーとして、「プロダクト戦略」、「デザイン開発」、「組織・デザイン思考」の3要素を提供。
運用していた勤怠管理サービスでは労働時間の実態が見えないことや、使いづらさを感じていた株式会社root様。ラクローに興味を持ったきっかけやトライアルの進め方などについてインタビューしました。
従業員の労働状況の実態が分からなかった
ーー最初に事業内容の紹介をお願いします。
西村様:デジタルプロダクトのUI/UXにフォーカスしたデザイン事業をおこなっておりまして、今年で創業8年目になります。
ーーお二人の役割を教えてください。
西村様:私は代表なので、経営面や人事面など含め全てを見ています。
赤岩様:人事労務周りを担当しております。会社の規模が10名程度なので、人事労務専属という訳ではなく、コーポレート周り全般に携わっています。
ーーラクローを導入する前はどのような課題があったのでしょうか。
西村様:ラクロー導入前は、別の勤怠管理サービスを試験的に利用していました。申請フローが複雑なため、従業員から「申請方法が分からない」とクレームが挙がっていました。私自身も集計に手間取るなど、導入ハードルが高いと感じていました。また、従業員が申告した労働時間が「本当に正しいのか」という疑問もありました。
オフィスにいれば従業員の様子を直接見ることができるので、ある程度は把握できるのですが感覚的なものでしかないため、正確な実態は分かっていませんでした。
自由な働き方を取り入れていきたい
ーー社員の皆様はどのような働き方をしているのでしょうか?
西村様:以前までは、全員が10:00から19:00までの固定の時間で働いていましたが、約1年半前からフレックスタイム制を導入しました。各々に裁量を持たせていくということを意識しており、より自由な働き方ができるように少しずつ体制を変えていっています。
ーー新型コロナウイルスの影響で、働き方に変化はありましたか?
西村様:現在は全従業員が在宅勤務をしています。ただ、それよりも前から少しずつ在宅勤務の導入を進めていました。私には子供がいるのですが、育児と仕事のバランスを取るのがなかなか難しいと感じていました。そのため、社長自らではありますが試しに在宅勤務を始めていました。
ーー社長自ら始めるのは従業員の方も「自分もやっていいんだ」と思うのでいいですね。
そうですね。具体的には、毎週火曜は私が在宅勤務をする日と決めて、従業員の中に希望者がいれば同じ日に自宅で仕事するといった運用になります。諸々整備を進めていたのですが、その途中で新型コロナウイルスが来てしまいました。
SlackやGsuiteといった既に利用しているツールと親和性があった
ーーどこでラクローを知りましたか?
西村様:従業員の一人が「こんなの見つけたよ」と教えてくれたのがきっかけです。
赤岩様:rootは、新しいツールを積極的に試してみる文化があり、各々が使いやすいツールを用いて、常に効率良い方法を模索しています。
ーーデザイナーという仕事柄、様々なサービスを使ってみるという意識が強いんですね。
赤岩様:そうですね。会社で決められたツールがある訳ではないので、普段から「これはどう?」といった会話が飛び交っています。
ーーラクローのどんな点に興味を持ちましたか?
西村様:客観的な情報となるログを見ることで、従業員の勤務実態が見えるところです。PCログ以外にも複数のログを取得することができ、slackやgoogleカレンダーなどrootで使用しているツール群とも親和性があったため「これは良さそう」と思いました。
「実装済み機能」、「開発スピード」、「サポート対応」が決め手
ーーラクローを操作してみての印象はいかがでしたか?
西村様:これまで自分のPCログを見る機会がなかったので、最初は理解するのに少し時間がかかりました。自動的にログが記録され、その後必要に応じて修正するという流れが分かってからは非常に便利だと感じました。
ーー「打刻レス」がまだ一般的ではないため、最初は理解し辛いのかもしれないですね。どのように導入を進めていきましたか?
西村様:まずは私が一人で試してみました。その後、社内で試験利用していた別の勤怠管理サービスとラクローを約2ヵ月間並行運用してみました。
最初の月は別の勤怠管理サービスをメインにして、ラクローとどういった違いがあるのか比較しました。ここで大きな問題は起きなかったので、翌月は逆にラクローをメインに使ってみました。そこで、このまま運用を続けられそうだと分かったため本格的にラクローを導入したという流れになります。
ーー導入を決めたポイントは?
西村様:まず機能的に特に困る部分がなかったことが大きいです。また、今後もどんどん機能が増えていきそうだったことや、サポートの方がすぐに回答してくれたところです。
「リモート保健師」で社員の健康管理を実施
ーー今取り組まれている人事・労務面での取り組み、今後力を注ぎたいこと等
西村様:試験的な取り組みになりますが、社内で保健師さんにリモート相談できる仕組みを導入しています。在宅勤務を始めてから「体調管理がうまくできない」といった声が社内から少し挙がりました。そういった声に対して、例えば「外出する時間を作って日光を浴びましょう」といった改善策をSlack上でアナウンスしてみたり、社員が個別に相談できるような環境を作ってみたりしました。
ーー「リモート保健師」、良いですね!
西村様:ラクローで勤怠状況が可視化できているので、生活リズムを崩している社員はすぐに見つけることができます。しかし、問題を見つけたとしても、それをどのように解決するかが課題となります。この取り組みは、会社として従業員をサポートできる具体的なアクションになるため、結構良いのではないかと思っています。
お客様の事業成長に継続して関わるデザイン会社へ
ーー今後の展望を教えてください。
西村様:デザインは「納品したら終わり」といったイメージがありますが、弊社はお客様と持続的な関わるようにしています。社内にデザイナーを抱えて、プロダクト開発全てを1社で行っている会社は多くはありません。デザインへの理解やイメージが、事業責任者やエンジニアで違っていることも多々あります。弊社が継続的に関わることで、プロダクトのコンセプトや内部体制などへの理解が深くなり一貫性を持ったデザインをすることができます。
ーー単純にUI/UXだけを良くするというよりは、継続的にチームとして良いもの作っていけるように支援するということですね。継続的に関わる上でrootさんだから持っているノウハウなどはあるのでしょうか?
西村様:一概にデザインと言っても、「プロダクト立ち上げ期」と、軌道に乗った後の「成長期」とで、デザイナーに必要とされるスキルは異なってきます。rootのデザイナーは多くのお客様の事業の成長に関わっているので、お客様のフェーズに合わせてアサインするメンバーを変えることもできます。今後もフェーズに応じて出てくる課題をデザイン面で支援していきます。
ーーなるほど。本日はインタビューにご協力いただきありがとうございました!
※root様が運営しているブログ(note)でもラクローについて触れていただいています。こちらも併せてお読みください!
経営者と従業員、双方のユーザー体験を向上する勤怠管理サービス『ラクロー』:2020/04/17